◇◇ 東北地方-岩手県の滝めぐり ◇◇
「みちのく 2G頂上作戦」
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日程:2007/10/21(日)〜10/27(土)
場所: 福島県・岩手県・青森県
行動日程: 10月23日 岩手県

 夜中に目が覚めると満天の星空になっている、今日も期待が持てそうだ。明るくなるとすでに金さんは起きてブラブラしている。そのうちに車をコンコンとたたく音が。タイヤの空気が少なくなっているとのこと。やっぱり駄目か。まだ午前6時前、修理する場所は無いだろう、ましてやここは山の中である。町まで遠いのだ。あきらめてここでタイヤ交換に入る。旅に出てこんな経験は初めてだ。一仕事を終え朝飯を食べて出発の準備に入る。
 今日は真昼温泉の奥にある「真昼大滝」を目指して県道1号線を進む。車の燃料補給でスタンドに寄り、タイヤの話をすると修理できるというので置いていくことにした。店員と話をしていると滝に付いてやけに詳しい。渓流釣が趣味と言い、近辺の山々は相当入っているらしい。夕べは大雨が降ったので沢の水量が多いというので気をつけるようにと。ここで滝の情報を集める。山奥に入るため4駆が良いと言うので一台で行くことにした。それにしても夕べの豪雨はぜんぜん分らなかった。それだけぐっすりと寝ていたようだ。
真昼岳登山道入り口から
真昼岳登山道入り口から
(西和賀町旧沢内村)
上割沢の滝
上割沢の滝
(西和賀町旧沢内村)
上割沢の滝
上割沢の滝
(西和賀町旧沢内村)
沢の水量が多すぎる
沢の水量が多すぎる
(西和賀町旧沢内村)

 この沢には表示板が一切無く地図だけが頼りの場所で進む方向だけ確認する。歩き始めて直ぐに沢越えが待っていた。流れが速く長靴がもぐってしまいそうだ。これも試練と慎重に場所を選びながら越えていく。15分ほど歩くと右の枝沢に「上割沢の滝」が見える。細い沢をよじ登ると滝前に着いた。ここは人の気配を感じさせない場所である。落差8メートル程度の末広がりの滝であった。
所々に雨のせいか、山全体に水が多く無名の滝が流れ落ちている。「真昼の滝」に行くには沢を渡りながら行く方法と、沢の右側を高巻く様にして行く方法と、どちらでも行くことが出来る。我々は沢の右側を高巻くようにした道を利用して進んだ。途中で「天空の滝」を対岸から見ることが出来る。また、紅葉の中に行く筋にも落ちている潜流瀑?もあり目を楽しませてくれる。
無名滝
無名滝
(西和賀町旧沢内村)
天空の滝
天空の滝(高巻きから)
(西和賀町旧沢内村)
天空の滝
天空の滝(沢の中から)
(西和賀町旧沢内村)
潜流瀑?
潜流瀑?
(西和賀町旧沢内村)

 天空の滝を過ぎて10分ほどで「真昼大滝」が見えてくる。高巻きの道から一気に沢に降りて滝前に立つ。すでに先客が居てジックリとカメラを構えている。駐車場には「つくばナンバーの車」があったのでその人だ。20−30分、滝前に居たが先客はカメラを構えて動かなかった。
晴れているのだが雲の動きが早く、ちょうど大きい雲の塊が覆っている。太陽のぎらぎらより良いようだ。色々に角度から撮影して大滝を後にした。
真昼大滝
真昼大滝
(西和賀町旧沢内村)
真昼大滝
真昼大滝
(西和賀町旧沢内村)
真昼大滝
真昼大滝
(西和賀町旧沢内村)
真昼大滝
真昼大滝
(西和賀町旧沢内村)

 真昼本沢と合流する小松倉沢を渡渉すること10分弱。ほとんど沢の中を歩いていくが本沢に比べればまだ楽である。水量の多い落差15メートルの滝が目の前に現れる。紅葉に囲まれてコントラストの素晴らしい滝であった。
駐車場に戻ると狭い場所に3台の車が止まっていた。我々の後にも来たようだが会わなかった、違うルートで滝まで行ったのだろうか。次は小松倉沢の上流にある「きぬずれの滝」に向う。林道は排水用にと所々溝があり、キツイ道路となっている。車で10分ほど進むと道路の右下側に落ちている。道路上から遠望で見下ろすようになる。
清水があちこちに
清水があちこちに
(西和賀町旧沢内村)
小松倉沢の滝
小松倉沢の滝
(西和賀町旧沢内村)
小松倉沢の滝
小松倉沢の滝
(西和賀町旧沢内村)
きぬずれの滝
きぬずれの滝
(西和賀町旧沢内村)

 素晴らしい滝群を見終わって戻る途中に道路対岸に流れ落ちている滝があったので撮影、落差20メートル程度ありそうだ。その後「飛龍の滝」に寄る。朝ガソリンスタンドで教えてもらった滝である。登山道を20分程度歩く。対岸に滝が落ちていて見下ろすような格好で見ることが出来る。こちらはしっかりと表示板が付けてあった。
無名滝?
無名滝?
(西和賀町旧沢内村)
無名滝?
無名滝?
(西和賀町旧沢内村)
吊橋
吊橋
飛龍の滝
飛龍の滝
(西和賀町旧沢内村)

 これで「真昼大滝」周辺の滝を計画通り見ることが出来た。依頼してあったタイヤの修理品をGSまで取りに戻った。原因は不明であったがとにかく直れば安心である。早速タイヤ交換をして正常に戻した。
 県道1号線で「大空滝」に向う。山間部を抜ける道路は見渡す限り紅葉で十二分に満喫できる。滝駐車場に着いたのが午後2時近くになっていて、往復2時間掛かるとして忙しい。身支度をして林道を歩く。金さんは風邪をひいたらしく体調が良くないというが歩くのが早い。滝まで50分程度で着いてしまった。
 観瀑場所に着くと沢に下りる階段があり「大空滝」の滝壺まで行けるのかと階段を降りていってみたが残念ながら下りてしまうと滝本体が木々の陰になって見えなくなってしまった。がっかりしながら登る階段のキツイこと、バテバテである。しかし目標であった滝は無事見ることが出来大満足であった。
 途中できのこ狩りの人に行き会った。今がシーズンか、どこに行っても見る光景であり、「どんなきのこが取れるんですか」と聞くと「マイタケ」などを取りに来ているそうだ。取っている人達は命がけの急斜面に降りて探していた。
飛龍の滝
飛龍の滝
(西和賀町旧沢内村)
大空滝入り口
大空滝入り口
林道を1時間ほど歩く
林道を1時間ほど歩く
大空滝
大空滝
(花巻市)

 「大空滝」から戻ると午後4時頃、予定通りの行動になっている。ここからは明日の準備ということで次の滝見の近い場所でP泊をしようと「道の駅 紫波」に向った。途中県道沿いに「薄衣の滝」の看板が立っているのが目に入った。急遽右に曲って住宅街を通り越し1−2分車で走ると突き当たりの駐車場に着いた。案内板は、ここから200メートルとある。5分程度歩くと山の中腹に石碑があり滝の正面からの撮影場所となる。2段に落ちている滝で、そこそこの水量であった。初めは気が付かなかったが中間には滝名にちなんで「天狗」がこちらを睨んでいる。
一段目天狗の滝
一段目天狗の滝
(花巻市)
二段目薄衣の滝
二段目薄衣の滝
(花巻市)
中間にこんな作り物が
中間にこんな作り物が
 

 午後4時30分を過ぎている。ぼちぼちP泊の体制をとる時間となってきた。周辺には温泉がいっぱいあるが、出来れば道の駅周辺でと思っていたが近づくにつれて温泉がなくなってしまった。金さんは体調不良でパスというので私だけ少し余計に車を走らせて「ラ・フランス?」とか言う温泉まで行って入ってきた。十分に温まったところで午後6時30分、道の駅に着いた。簡単宴会モードで夕食もして死んだように寝る。・・・明日も天気になーれ・・・

つづく
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